未知の病気 低周波音による振動音響病
Vibroacoustic disease(VAD)
VADが海外の風車被サイト(1 2)ではなかなかの人気だ。私が見たサイトにはこの研究へのリンクが張ってある。いわば風車被害の”聖典”の一つとなっておりビックリしてしまった。
論文を読めば解るようにVADは、NunoA.A. Castelo BrancoとMariana Alves−Pereira氏らの調査・研究により、「職業的に(低周波音に)晒される航空機専門家に対し何年にもわたる臨床的研究」の結果「1日8時間、週5日、航空機エンジン騒音に暴露された労働者は、最終的な状況としては、精神的かく乱、鼻・消化器・腸粘膜からの出血、静脈瘤と痔、十二指腸潰瘍、悪性腫瘍、痙攣性の大腸炎、視力低下、頭痛、激痛、極度の筋肉痛、神経的かく乱、不安、鬱病、偏執病的行動をきたす」とした実証的研究である。
日本産のいわゆる低周波音被害ではここまでは行かないかもしれないが、かなりの点で該当する症状がある。風車被害者は、風車の音は「飛行機のプロペラ音」とか、沢山風車が並んでいる米国では「飛行場のようだ」とか言っているので、こうなる可能性が十分あると考えるのも当然である。
風車の仕組みそのものは、日本人向けには「扇風機の逆でエネルギーを生む」とか言うような子供だましの説明がなされており、私自身何となく、風車(かざぐるま)のでかいようなモノかな?なんてかわいらしいことを想像していたのだが、現実の風車の大きさを目前にするとそんな生やさしいモノではないことが解る。直径100m以上の存在は、私には怪獣に近かった。その異様さは飛行機のプロペラの比ではない。実際の風車はゆっくり回っているので騙されるが、その中心部の回転を考えれば、相当なモノであろう。
また、風力発電システムの大型機の国内メーカーであると同時に世界レベルである、三菱重工業が、その昔、国産飛行機の開発をやっていたことを想起すれば、飛行機と縁のないモノではないことが容易に解ろう。現実に、メーカーの風車の低騒音化とブレード(羽根)の軽量化には、航空力学が多いに活用されたと聞けばなおさらである。
彼らの研究は、参照値も発表された「低周波音と振動国際会議」では長きにわたり無視され続けたらしい。もちろん日本の学会もそうであり、彼らのような低周波音による健康被害を解明しようとする方向性の研究は低周波音問題を黙殺し続けている日本の学会では今後も無視され続けるであろう事は想像に難くない。しかし、彼らの研究が風車騒音問題という観点から注目された事は非常にうれしい。
追記 080526
低周波音問題は古い問題ではあるが、結果的には未だ何ら解決のない、と言うよりむしろ昨今の“静音化”と言う、「(可聴域の煩い)騒音を(聞き取りにくい)低周波音域or(聞こえないはずであるとする)超低周波音域に封じ込める」という”高度なテクニック”により、新たなる低周波騒音被害者を生み出すと言う、全く新たなる段階に入り、当に現在進行形の問題となっていると考え得る。
この“静音化”と言う方法が一般機器に導入され始めたのはごく最近のことで、これが問題化するにはしばらく時間が掛かるであろうが、その基盤にはこの問題の解決を阻むと言うより、むしろ、可聴域騒音の低周波音への移行を”積極的に支持する”様々な要因が多々あることはこれまでの論述からお解り頂けるかと考える。
この問題を放置しておくと最悪の場合どういった事が起こるかという可能性を示唆している論文を紹介したい。
それは2005年夏、英国への旅行で、“低周波公害は日本独特の風土公害”ではなかろかとかと考え、その後の調査と考察のまとめとした「低周波公害は日本の”風土公害”か」の記述と平行して進め、またそこでも触れている「低周波音と低周波振動に関する国際学会」(以降“学会”)の論文の一つを“日本語”にしたモノである。
騒音が最も日常的に発せられるであろう作業環境においての騒音は日本では一般の環境基準と同様「A特性」なるもので評価測定される。A特性とは簡単に言ってしまえば、人間の聴感覚ではあまり高い音と低い音は良く聞こえないので、実際の大きさより低く評価すると言う人間の聴感感覚に合わせて補正(過小評価する)する方法と思えばいい。
極端なことを言えば、低周波音はいくら鳴り響いていても、「聞こえないはずの音」であるので、測定しても測定値には反映しにくいようにされている。その結果、測定器に数値として出ない音は聞こえないはずの音であるから、無いのと同じで、それは健康に影響を及ぼすはずはないと言う理論である。
こういった考えは現在の理工学的理論では通常で、他の心理学的分野などからの理論参入や医学界からの障害、疾病の事実発表ががないので唯一の絶対理論としてまかり通っている。そのため、「聞こえない音(=無い音)である低周波音が原因となるような被害は、原因が無いのであるから被害はあり得ない」と言うのが”専門家の常識”になっている、と言おうか、それを言い通そうとしている。
そのため現実の被害を知らない"低周波音被害無知派"からは「そもそも低周波音被害などそのものが無いのだからから誰も研究しないのは当たり前だ」という根拠になっている。
単なる理論上のお話なら結構であるが、現実に聞こえないはずの音、低周波騒音で苦しむという被害の現実を味わっている被害者に対して、その考えを強いるのは本末転倒も甚だしい。
さて、論文の舞台となるのは、“空港”である。そこでの騒音は「20-500Hz ,110dB以上」という異常な騒音環境での出来事であり、日本でなくとも、日常的騒音状況とは異なり、いわゆる低周波音症候群が生じる状況とは少し趣が異なるかも知れない。が、そこでもたらされた被害状況は結果としては低周波音症候群と酷似している。従って、原因にも同質性が見いだせるのでは無かろうかと考えるわけである。
逆に空港の作業場という限られた状況を特定することにより、これは当にモルモット付きの理想的な現実の実験室となる訳であり、学者としてはこんな美味しい状況は無いわけである。謂わば、毒薬の実験で「毒を与えすぎるとどうなるか? 致死量を実験的として数量的に増やした場合を想定する」のでなく、「現実に致死量的に低周波音に暴露されたらどうなるか」が集団的に実施され、その結果がどうなるかを、これから紹介しようとする論文は学会で長きに渡り述べ続けられている。
確かに、空港は「特殊な現場」であると思うかも知れないが、低周波音被害の原点が、元々、NASAのロケット打ち上げの際の轟音により作業員に被害が生じたことから注目され始めたと言うことを考えれば、「低周波騒音被害の原点が空港に有る」という事はむしろ当然なことなのである。
しかしながら、日本のように低周波騒音被害を意図的に黙殺しようという根本的態度では、低周波騒音の本質を探ろうなどと言う研究に金を割くより、この問題を打ち消すための研究に金を割く方が経済効率的に有効であろう考えるのは現実的であり、政治的、経済的でもあろう。
そして、この論文のおかれた位置からも推察できるのだが、「低周波騒音被害の黙殺」というのは、それが未明、無知によるモノなのか、意図的なモノなのかは別にして、単に日本に限らず世界的な傾向でもあるようなのである。
1−「振動音響病-今までに解っている事」への前書き、或いは後書き
1−1 Vibroacoustic
”International Conference on Low Frequency Noise and Vibration and its Control(低周波騒音と振動とその制御国際学会)”は1年おきに開催されている。2004年はオランダのマースリヒトで開催された。
その際の学会誌”Proceedings Low Frequency 2004”の目次を見てみると、400ページ、39編の論文からなる。下記の目次はサイト上にあるモノを機械翻訳したモノであるが、内容の大凡の見当は付くと思う。目次を一覧して非常に目に付くのは、日本勢の“大活躍”である。参加者数の多さのみならず、それに比例した論文の発表数の多さも(11編)目に付く。少なくともこれを見る限り、実は”日本は紛う事なき低周波騒音研究大国“であると思わざるを得ない、と同時にヒョッとしたら”低周波騒音研究最先進国“で有るかもしれないのである。
論文の多くはいわゆる騒音・振動制御系の如何に騒音や振動を少なくするかという技術的内容で、低周波音が人間へ与える影響に付いて触れたモノは一応11編である(と思う)。その中心となるのは実に当に日本の学者グループのモノであるが、それらを別にすると、注目すべきはポルトガルのNunoA.A. Castelo Branco ,Mariana Alves−Pereira氏グループ(以下BP)による論文である。
BPは@“Vibroacoustic disease - what is known to date”、A“Vibroacoustic disease - associated respiratory tract pathology”、B“Vibroacoustic disease - the response of biological tissue to low frequency noise”の3編の論文を出している。この中の後の2編は低周波音によって生じる障害・疾病(VAD)を具体的に詳細に述べているモノであり、その概要は最初の一編に要約的にまとめられている。詳しくは各自で当たられたい。
と言うことで、私は@“Vibroacoustic disease - what is known to date”を翻訳しようと思ったわけであるが、まずは「Vibroacoustic」という単語には汎用の日本訳がまだない様なので、一応“振動音響”とする。従って、直訳すればこの論文の日本語訳は「振動音響病-最近事情」と言うような事になるのであろう。因みに"Vibroacoustic disease"で検索するとかなりの英文サイトがヒットするのでこの単語は英語としてはそれなりの存在感が既に有るのであろう。
なお、一応“翻訳”としているが、私の訳はあくまで私自身が英語で読んでいては解らないので、自分のために日本語にした「私訳」であり、あくまで「試訳」であると言うことを最初に述べておく。何故こんな面倒な言い訳をしておくかというと、論文の内容は生物学、生化学、神経学、病理学、臨床心理学、…、と、とにかく内容が多岐にわたる上に専門的であり、全てに素人の私には翻訳と言うには正直手に余る点が多く、決して必ずしも厳密な「翻訳」とは言い得ないからである。
本来ならば、これらの翻訳はこれらのあらゆる方面に精通した「専門家」が日本語にするのが望ましいのであるが、残念ながら現状では、こういった事に興味を持つ「専門家」は現在の日本には存在しないようなので、敢えて、素人の私が試み、紹介しようと考えたわけである。内容の正確性と厳密性を問われる方は各自で原文に当たられたい。
1−2 あり得べき原因
この研究の特徴は、第一にその研究方法にある。空港という騒音現場に出向き調査すると言うフィルドワーク的手法により生物化学的アプローチが行われていることである。謂わば疫学的研究と言えるのではないか。多分こういった研究ではこれは「特徴」と言うほどのことではなく、本来的には、ごく当たり前の方法なのではないかと素人的には考えるのであるが、「参照値」を創った日本のグループが採った研究室に於ける“子供だまし”に近いような「理工学的実験方法」によるデータ収集などと比較してしまうと、むしろ優れた特徴と思ってしまうのである。
少なくともBPは騒音の現場を知っており、決して“机上の空論”ではないと言うことである。当然ながら、被害者の身体的状況から、障害・疾病の「結果」をまずは分析し、結論に到っている。即ち、「結論から原因」と言う方向であり、さらにそれをもたらした「あり得べき原因」は既に明白なのである。
この点が、「聞こえない音で被害は生じない」と「原因から結果を否定する」日本の理工学系の先生方が無視する理由であろう。
また、データ作成のために集められた被害者は“モルモット”的に寄せ集められたのではなく、「モルモット収集」に際して極めて科学的方法の厳密さを主張している事である。これは「参照値」作成に際して、低周波騒音被害について何らの科学的知見が無いとしながら、"低周波騒音被害者”を集めるという実験とは根本的に精度が異なる。
こういった研究には多くの“モルモット”が存在して始めて可能なのであって、「空港」と言う特殊な環境を否定する“専門家”もいようが、それは根本的な間違いであり、そこ故に多くの「被害者」の中から“より適切なモルモット”のチョイスが可能となるのである。少なくとも現在日本では低周波騒音被害者が一地点で複数名存在するような場所を知らない。空港や大型器機を扱う工場現場では似たような被害状況が必ずあるはずであるが、被害者は知らぬが仏、雇用者にとっては寝ている子を覚ますなと言うことであろう。
そして、注目すべきは、その結果には、実は、環境省や日本の“専門家”達が大好きな「閾値」、「参照値」の類の数値が全く出てこないと言うことである。最後まで何Hz、何dBと言う話がほとんど出てこない。当然である。「20-500Hz ,110dB以上」と言う騒音状況は現況の理工系騒音学者が如何なる詐欺的数値を以てしても被害の存在を否定し得ない数値であるからである。
即ち彼らは全ての詐欺的数値を充分に無視して「被害の現状と結果と原因」を分析することができるからである。“参照値”のように元々被害を否定するために作られたとしか思えないような数値は彼らにとっては問題にすべき項目ではないのではなかろうと考えるしかない。要は然るべき「低周波音の暴露=被爆」さえあれば被害は生じると言いたいのであろう。
1−3 “専門”バカの壁
この翻訳の前後で、実は、複数の専門家にこの論文の評価をお願いしたが、「そのまま認めるわけにはいかない」というのが大勢であった。即ち、「具体的な騒音の数値、状況等が述べられていない、空港という限られた特殊な状況である、…、と言う点などを考慮すると、そのまま評価し得ない」と言うことであった。
ここで、私は「そうか、無意味か」と思ったのだが、待てよ、考えてみれば、これらの人たちはこれまで閾値、参照値等と言う数値のみを“問題”解明の”ツール”にしてきた日本の理工学系の専門家、あるいはその理工学系の“専門家”達を相手にしてきた人たちであって、所詮いずれも「数値」と言う土俵で相撲を取っているのであり、数値の「呪縛」から逃れられないような人たちではなのかと考えた。
もし仮に「具体的数値が無い」のがこの研究の決定的瑕疵であるなら、何故、学会の場で、そこに出席しているはずの日本の専門家達は、BPに対して「具体的な周波数、音圧などの数値が明示されていないあなた達の研究は(我々にとっては)評価し得ない全く無意味なモノである」と言わなかったのであろうか。
もちろん、こういった会議では相手を貶(けな)すような事をしないのが“マナー”なのかもしれないとも考えたが、同じ会議で、日本の「参照値」が“(その数値は高すぎて、おかしいと)ぼろくそに言われた”という話しを風の便りに聞いた記憶があるので、貶し合いとは敢えて言わないが、質疑応答、討論くらいは当然なされるはずであろう。そう言った機会はそれまでにも再三再四に渡り有ったはずである。もしそういったやり取りがなかったとしたら、それは一体全体何のための学会であろうか。単なる発表会なら子どもの学芸会の方が余程増しだ。まさか日本の”専門家”達は「英語で討論できない」などと言う事は四方やあるまい。奇っ怪としか言いようがない。
翻訳をしながら、文中の各所に、「我々の研究に対し、何故お前達は解らないのだ」というBPらの行き場のない憤懣やるかたなさを感じ取った。その最たる部分は以下に表明されている。
LFN(Low frequency noise=低周波騒音)は病気の動因と未だ認められていないので、それを和らげるため何らの努力もされていない。従って、LFNは現代の社会のほとんどすべての分野での蔓延が許されている。この事実は、LFNに関連する、あるいはLFNに無関係である研究のための実験対象集団の選択と言う問題を生み出し、LFN履歴が患者で全然採集されず、研究グループと動物のモデル実験においてLFNに注意を払わずに、LFNの存在に帰されうると言う調査生物学の成果はまた別問題である。同時に、LFNに被爆した労働者に何らの保護も全くもたらされず、LFNにより引き起こされる病理の大規模な研究も公にされていない。これは耐え難く、極めて非倫理的な事態である。…。LFNを評価するために明確に意図された線量計はまだ開発されず、これまでに言及されているように、法的に制定されている騒音評価手続はLFNを危険なモノとして熟考していない。」
思うに彼らはこの学会では全く畑違いであり、数値至上主義の多くの他の参加者の賛同どころか、強いて言えば無視しか得られないのではなかろうか。敢えて、勘ぐれば他の参加者達は理解したくないのか、あるいは実は全然理解できないのか、或いはこれを理解したら国に帰ってから大変なことになるとでも思っているのかも知れない。
素人目には、本来ならばこの論文は別の専門分野で発表すべきではないかとも考えるのだが、そのまた別の学会も無理解なのかもしれない。
”専門家”達のバカの壁は、素人のバカの壁より実は高くて厚いのであろう。
翻訳後、低周波音被害者にこの論文を読んでもらい、文中にある、「臨床段階」についてアンケート調査をしたところ15名の方から回答を得た。それは非常に興味深いモノであり、少なくとも”専門家”達が持つようなバカの壁は存在していない事は判明した。
「参照値」の制作段階に於いて、“被害者”や“健常者“にこのような何らかの健康調査的なモノがなされたとは聞いていない。くどいが、日本の低周波音”専門家”には低周波騒音被害についての「科学的、医学的知見が無い」のであるから当然のことではあるが。
1−4 環境省の欺瞞
さて、この論文が持つ“最低限”の意味は、あの横浜事件の際に「公害等調整委員会では、今般“低周波音の健康影響に係る文献評価調査”を実施し、低周波音の健康影響に関する国内外の医学文献等を検索し、その評価を取りまとめた上、これを本件の証拠とするという徹底した証拠調べを行ったものであり、この点に本件手続の特色がある。」と言う、「徹底」がどこまで「徹底」であったのかと言うことの証明となる。
この論文は、環境省が大好きな「公的な国際学会」であり、自分たちが創った「参照値」を権威づけるために発表したと「“当に”同じ学会」で発表されているのである。同じ学会で発表されたにも拘わらず、自分たちのモノは権威が付いたとし、公的なモノとし、日本国内で「参照値」をまかり通させているにも拘わらず、自分たちに都合の悪い彼らの論文は無視では、国際会議なるモノを全く我田引水的に使う日本にしても余りにご都合主義ではないか。
環境省は「公的に発表されたモノでない限り認めない」と汐見氏の現状調査に基づく論を全て一蹴しているのである。彼ら言うところの“公的“には”自分達に都合良い内容で“という言葉が「公的に」の前に付くとしか考えられない。
少なくとも公害等調整委員会はまんまと騙されたわけで、それは“素人”故の悲しさではあるが(一応、低周波音問題についてとしておくが)、少なくとも彼らは法を司るはずの者であり、情報収集の専門家のデータ選択の方法に間違いがないとするなら、それは国の多くの諮問委員会等と同様、最初に結論ありきで、都合の悪いデータは受け入れないという「結果誘導」的なモノであったと言わざるを得ない。よしんばそうでなかったとしても、結果は、それを信じざるを得なかった状況に公害等調整委員会があった事だけは確かである。この点環境省もこれらの論文の存在を知っていた関係者も同罪である。
※2006年になって“Vibroacoustic disease - what is known to date”で、問題となっている聴覚有毛細胞が難聴治療の再生医療として浮上している。恐らく、単に難聴とされている人たちの中には低周波音が原因となっている人たちもいるはずである。
この研究の主役は京都大学大学院医学研究科 感覚運動系病態学講座 耳鼻咽喉科・頭頸部外科学の伊藤壽一教授である。
1 | Mitigation of cable vibrations using rubber bushings and viscous dampers | ゴムブッシングと粘着性ダンパーを使っているケーブル振動の緩和 |
Seyed Asadollah Bassam, Felix Weber, Masoud Motavalli | ||
2 | Low frequency noise in a paper mill control room | 製紙工場制御室の低周波雑音 |
Johanna Bengtsson, Agneta Agge, Kerstin Persson Waye, Martin Bjorkman | ||
3 | Low frequency noise assessment - a new insight? | 低周波雑音評価-新しい洞察? |
Norm Broner | ||
4 | Comparative cabin noise analysis in light aircraft and in cars | 軽飛行機の、そして、車の比較のキャビン雑音分析 |
Tino Bucak, Ernest Bazijanac, Hrvoje Domitrovic | ||
5 | Experimental study on the relationship between the wave shape of impulsive infrasound and the rattling of windows | 衝動的な超低周波不可聴音の波様子とウインドウで活発なものの関係の実験的な研究 |
Tetsuya DOI and Jiro KAKU | ||
6 | Noise and vibration reducing measures to the Souterrain Tramtunnel in The Hague optimally tuned to the situation | 最適に状況に合わせられるハーグで、処置をSouterrain Tramtunnelに下げている雑音と振動 |
Ing. H. van der Vecht, Ir. R. Dokter | ||
7 | A Non-Linear Three-Dimensional Dynamic Model for Cylindrical Rubber Vibration Isolators |
円筒形のゴム振動絶縁装置の非線形の三次元ダイナミックなモデル |
S.M.R. Elahyari, M. Hatam, M.H. Kadivar | ||
8 |
Acoustical Standards for Classroom Design: Comparison of International Standards and Low Frequency Criteria |
教室設計のための聴覚の基準:国際標準と低周波基準の比較 |
Jack B. Evans | ||
9 |
Vibro acoustic modeling for periodic force and impact loading on circular plates in a disc horn |
ディスクホーンの円形のプレートの周期的力と影響荷重のために振動アコースティックなモデリング |
Avinash Gupta, Shishir Gupta | ||
9 | Proposed Criteria in Residential Communities for Low Frequency Noise from Industrial Sources | 産業の源の低周波雑音のための住宅向きのコミュニティの提案された基準 |
George F. Hessler Jr. | ||
10 |
An Evaluation Method of Low Frequency Noise in Complex Sound Environment under Existence of Background Noise |
Background NoiseのExistenceの下のComplex Sound EnvironmentのローFrequency Noise のEvaluation Method |
Akira Ikuta, Hisako Masuike, Mitsuo Ohta | アキライクタ、ヒサコマスイケ、ミツオ太田 | |
11 |
Acceptable limits and their percentiles for low frequency noise in ordinary adults and complainants |
許容できる限度と普通の大人と原告の低周波雑音のための彼らの百分位数 |
Yukio INUKAI, Shinji YAMADA, Hiroaki OCHIAI, Yasuo TOKITA | ユキオイヌカイ、シンジ山田、ヒロアキ落合、ヤスオトキタ | |
12 |
Thresholds, psychometric functions and detection ratios below thresholds of low frequency noise in ordinary adults and omplainants |
普通の大人と原告の低周波雑音の閾値の下の入り口、精神測定機能と発見比率 |
Yukio INUKAI, Shinji YAMADA | ユキオイヌカイ,シンジ山田 | |
13 |
Thresholds, unpleasantness and acceptable limits of low frequency noise in older adults and complainants |
年上の大人と原告の低周波雑音の入り口、不愉快と許容できる限度 |
Yukio INUKAI, Hideteo TAYA, Kenji KURAKATA, Ken Sagawa | ユキオイヌカイ、Hideteoタヤ、ケンジクラカタ、佐川賢 | |
14 |
Infrasound Emission from Wind Turbines |
風力タービンからの超低周波不可聴音放出 |
Jorgen Jakobsen | ||
15 |
Publication of "Handbook to Deal with Low Frequency Noise (2004)" |
「低周波雑音(2004)に対処するハンドブック」の出版 |
Kenji KAMIGAWARA, Jun-ichi YUE, Teruhiko SAITO, Takashi HIRANO | ケンジ上河原、ジュンイチYUE、テルヒコ斎藤、タカシ平野 | |
16 |
Field measurement of wayside low-frequency noise emitted from tunnel portals and trains of high-speed railway |
トンネル入口と高速の鉄道の列から発される道端の低周波雑音のフィールド測定 |
K. KIKUCHi, M. IIDA, T. TAKASAKi | K.菊池、M.飯田、T.高崎 | |
17 |
Rattling thresholds of windows or doors by ground vibration |
基本の振動によってウインドウまたはドアの入り口を鳴らすこと |
Toshiya KITAMURA, Shin-ya IMAI, Shuhei SANO, Hiroyuki YAMADA, Toshiyuki SUGIYAMA, Shinji YAMADA | トシヤキタムラ、シンヤイマイ、シュウヘイ佐野、ヒロユキ山田、トシユキスギヤマ、シンジ山田 | |
18 |
Low frequency lateral acceleration and subjective ratings of acceleration intensity and driving confidence in production cars |
加速強さと一般市販車に対する駆動信頼の低周波横の加速と主観的な評価 |
Neil J Mansfield and Elinor Whiting-Lewis | ||
19 |
Whole body vibration measurements and calculations of the daily 8-hour values in Finnish working environments |
フィンランドの働く環境の毎日の8時間の価値の全身振動寸法と計算 |
Yka Marjanen | ||
20 |
Methods for measuring the dynamic stiffness of resilient rail fastenings for low frequency vibration isolation of railways, their problems and possible solutions |
鉄道、彼らの問題とありうる解釈の低周波振動隔離のために強力なレール留め具のダイナミックな凝りを測る方法 |
Chris Morison, Anbin Wang, Oliver Bewes | ||
21 |
Proposals for the kinetic estimation of Infrasound for autonomic nerve disease and for the sensibility of human body |
自律神経病のためのInfrasoundの運動評価のための、そして、人体の感受性のための提案 |
Ken OKADA | 岡田健 | |
22 |
The influence of a noise barrier on nuisance caused by vibrations |
振動に起因する迷惑に関する雑音バリアの影響 |
C. Ostendorf | ||
23 |
Occupational exposure to noise, hand-arm vibration and organic solvents in dockyard and glass factory workers |
造船所とガラスの工場労働者の中の雑音、手-腕振動と有機溶媒への職業的な暴露 |
Malgorzata Pawlaczyk-Luszczynska, Adam Dudarewicz, Ewa Zamyslowska Szmytke, Mariola Sliwinska-Kowalska | ||
24 |
The impact of low frequency noise on the cognitive functions in humans |
低周波雑音の人間の認識機能に対する衝撃 |
Malgorzata Pawlaczyk-Luszczynska, Adam Dudarewicz, Malgorzata Waszkowska, Wieslaw Szymczak, Mariola Sliwinska-Kowalska | ||
25 |
An investigation of low-frequency noise complaints |
低周波雑音不満の調査 |
Christian Sejer Pedersen, Henrik Moller, Kerstin Persson Waye | ||
26 | Vibroacoustic病-最新情報 | |
Nuno A. A. Castelo Branco, Mariana Alves-Pereira | ||
27 |
Vibroacoustic disease - associated respiratory tract pathology |
Vibroacoustic病-関連する呼吸器系障害異常 |
Jose Reis Ferreira, Carla P. Mendes, Miguel Monteiro, Maria Cristina Marques, Mariana Alves-Pereira, Nuno A. A. Castelo Branco | ||
28 |
Vibroacoustic disease - the response of biological tissue to low frequency noise |
Vibroacoustic病 - 低周波雑音への生物学的組織の反応? |
Mariana Alves-Pereira, Joao Joanaz de Melo, Maria Cristina Marques, Nuno A. A. Castelo Branco | ||
29 |
Low Frequency Noise Measurements |
低周波雑音寸法 |
Gunnar Rasmussen | ||
30 |
Whole-Body Vibration of Forest Machine Drivers |
森の機械ドライバーの全身振動 |
Esko Sorainen, Aki Vahanikkila, Teemu Pasanen and Esko Rytkonen | ||
31 |
Modelling Critical Train Velocity on Soft Soils, Case Breda |
柔らかい土地(ケースブレーダ)の上のモデル臨界電車速度 |
H.G. Stuit | ||
32 |
Modelling of Soil Vibrations from Metro Tunnels in Sevilla |
セビリャのメトロトンネルからの土振動のモデリング |
H.G. Stuit | ||
33 |
Modelling of Soil Vibrations from Railway Viaducts |
鉄道高架橋からの土振動のモデリング |
H.G. Stuit, W. Gardien | ||
34 |
A consideration of the relationship between subjective unpleasantness and body surface vibrations induced by complex low-frequency noise |
複雑な低周波雑音によって誘発される主観的な不愉快と体表面振動の関係の考慮 |
Yukio TAKAHASHI, Setsuo MAEDA | ユキオ高橋,セツオマエダ | |
35 |
Measurement of whole-body vibration strain for the standing posture |
立ちながらの態度に対する全身振動圧力の測定 |
Masashi UCHIKUNE | マサシウチクネ | |
36 |
Do wind turbines produce significant low frequency sound levels? |
風力タービンは、かなりの低周波音量レベルを生じますか? |
G.P. van den Berg | ||
37 |
Masking of low frequency sound by band noise and its psychological response |
バンド雑音とその精神的な反応による低周波音のマスキング |
Toshio WATANABE, Shinji YAMADA | トシオワタナベ、シンジ山田 | |
38 |
Hearing loss in workers exposed to different type of noise, organic solvents and hand-arm vibration |
異なる種類の雑音、有機溶媒と手-腕振動にさらされる労働者の聴力損失 |
Ewa Zamyslowska-Szmytke, Malgorzata Pawlaczyk-Luszczynska, Graz.yna Tarnawska, Mariola Sliwinska-Kowalska | ||
39 |
Vibration perception assessment in two different measuring conditions in workers exposed to mechanical vibrations |
機械の振動にさらされる労働者の2つの異なる測定状況の振動感覚評価 |
Ewa Zamyslowska-Szmytke, Mariola Sliwinska-Kowalska |
PUERTO RICO REPORT Scientists Debunk Vibroacoustic Disease Theory
http://www.puertorico-herald.org/issues/2001/vol5n43/PRR543-en.shtml
A New Approach to Assess Low Frequency Noise in the Working Environment
http://www.niih.go.jp/jp/indu_hel/2001/pdf/IH39_40.pdf
最後まで読んでくれてありがとう。
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