省エネ給湯器 販売方法・騒音でトラブル多発

 話の流れとしては内容的にも時系列的にも前後するが、下の新聞記事を載せておきたいので遅ればせながら。
 10/09/12 早々と夕食を食べ終わってウトウトしていたら、7時のNHKニュースで「効率の良い湯沸かし器…」との声で目が覚めた。後半は見たが前半は寝ていたようだ。岡田さんがコメントをしていた。
 
 しかし、これからすると、業界も環境省も「エコキュートの被害など聞いていない」とこれまで言っていたが、それはまるっとウソだったの? まー、まるっきり遅きに失したが、ひとまずはよい方向に向かったと言うことだ。それにしても、新規設置はそれなりに規制されるのかも知れないが、現在現実に被害を発生させている機器についてはどうなるのだ。これは風車騒音問題についても同様。以下はネットのNHKの記事から。

 湯沸かし器の音に苦情 対策へ 10/09/12 19時25分 NHKニュース

「エコキュート」などの名前で普及が進んでいるエネルギー効率の高い湯沸かし器をめぐり、設置した家の隣に住む人から「機械の音が夜通し聞こえて眠れない」といった苦情が相次いでいることがわかり、業界団体は設置方法に関するガイドラインを作って対策に乗り出すことになりました。

「エコキュート」などの名前で販売されている電気を使った湯沸かし器は、エネルギー効率が高いことから、地球温暖化対策の一環として国が補助金を出し、これまでに240万台以上が普及しています。一方で、エアコンの室外機に似た空気を圧縮する機械が夜も稼働するため、設置した家の隣に住む人などから「低い音が聞こえて眠れない」といった苦情が相次いでいました。業界団体が国の要請を受けて実験をしたところ、隣の家との距離が近く、左右が囲われたような場所に設置した場合は、隣の家の中でも騒音レベルが32デシベルと、人によってはうるさいと感じる程度になることがわかりました。これを受けて、業界団体は、騒音被害が生じないよう、▽設置場所を事前によく検討するほか、▽振動が起きないようコンクリートの上に据え付けるなどとするガイドラインを来年春をめどに設けることを決めました。エコキュートなどをめぐっては、人には聞こえにくい低周波音による被害もあるという指摘があり、環境省が低周波音の人への影響について今年度から調査を始めることにしています。


 このニュースの最後の下り、「エコキュートなどをめぐっては、人には聞こえにくい低周波音による被害もあるという指摘があり、環境省が低周波音の人への影響について今年度から調査を始めることにしています。」と有る。文脈的には「環境省は低周波音の影響全般について調査する」のかと思って、NHKに、「環境省の言う低周波音の健康調査は”風車に限って”の話ではないのか」と確認したところ、記者に確認をとってくれて「環境省に確認済で、エコキュート等も含む」と言っています。」とのこと。それならそれで"有り難きこと"なのだが、まー、そんなはずはないはずで、先ず間違いなくNHKの拡大解釈報道(≒厳密には"誤解"報道)でしょう。

 風車騒音問題を当初、放送した頃はその後の後、民放では電力業界から”それなりの圧力”があったと聞く。そこへ行くとCMに依らないNHKは、こうした電力業界全部を敵に回すような報道もチョロッとではあるがしてしまう。この問題は風車騒音問題と同等、被害件数としては恐らく遙かにそれ以上の問題であり、影響のある問題なのである。だが、この問題は実際上は、電力業界より、家電、建築メーカーの方に影響力が大きく、宣伝料を多分に頂いているそれらの業界のお怒りを万が一にもかうような報道は民放では出来ないとしたのか、それとも報道に値しないとでも判断したのか、他の報道機関(TV、新聞)は今日一日眺めていたが、一切報道はなかった。結果に於いては今般のエコキュートに関する報道は、NHKのスクープなのだが、その伝搬力は昨今では2chよりも小さいようだ。


ニュースとしてはこちらの方が古いのだが、忘れていた。昨今(2009)、エコキュートとソーラーの電話勧誘は勿論だが、訪問販売でも昨今の営業はインタフォンで説明するのではなく、「”ウニャウニャ”ですが、電気設備の調査、点検でお話ししたい(orご説明したいor調査したい)ので、玄関まで出ていただきたい」などと言うような、とにかく直接会いたがる営業が増えている。やはり、それは我が家だけでは勿論なく、特にエコキュートに関しては前々から言われていたことだが「販売方法」で問題を起こしていた。

 省エネ給湯器 トラブル多発 10/04/05中日


 CATVのデジタルへの強引な切り替え

 訪問販売と言うことで、ついでながら、我が家はCATVなのだが、「今度そちらの地域ではアナログからデジタルに切り替わることになりました。つきましてはブースターを交換したのですが、ご都合の良い日を…」などと、有無を言わさずアナログからデジタルに切り替えさせようとする様な営業をする。これは多分、外部の業者に”出来高制”を付けて依頼しているのだろうが、このようにして、国策は進められていくのであろう。確かにデジタルは綺麗で慣れてしまうともう二度とアナログには戻れないのではるが。


 トラック「給電所」

 そして、もしかしたら新しい低周波音被害源になる可能性のあると言うより、実は既に、被害相談が有ったのだが以下の話だ。当時は具体的なイメージが湧かなかったのだが、それが、大規模に具体的なったのが、トラック「給電所」と言う外部電源式アイドリングストップ給電スタンド事業で、被害相談があったのはそれを駐車場で”悪用”した例だ。
具体的には実はこのシステムは冷凍車がカーフェリーを積んでいる場合などで実用化されているモノで有るらしい。
 それをこの場合はパーキング・エリアなどで採用しようと言うモノだ。
 これが、現実の低周波音被害となったのは、業務用の大型冷蔵庫を自宅内に用意することが難しく駐車場にこうした保冷車を置いて稼働させていたのである。
 従って、この場合はアイドリングではなく大型の冷凍庫を駐車場で24時間稼働させていたのである。新規に室内にその場所を用意するよりこうした中古車を用意した方が安く済むのかも知れない。

 被害は結局行政の介入により「目的外の使用法」と言うことで撤去され、目出度しめでたしであったのだが、これからもこうした事態が身近で生じる可能性が無いわけではない。

2010/10/29


最後まで読んでくれてありがとう。

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