風力発電騒音とエコキュート騒音 1/7
新しい低周波音被害


 ※低周波音被害ではないかと思い、検索で最初にこのページに来てしまった人で低周波音問題がよく解らない人は、まずは、@初めの低周波音被害者へ。続いて、A(超)低周波音問題 基礎の基礎を先に読んでください。


 今般の原発事故の放射能放出では、見えない放射能の健康被害は恐ろしい。しかし、私たちは普段から自然界の放射線を受けている。正確な知識と冷静な判断でパニックに陥らないことが重要だ。」(3/25日経夕刊「放射線 少量なら健康被害なく」)といわれている。
 この書き出しを低周波音の"専門家"風に言い換えると、聞こえない低周波音の健康被害は恐ろしい。しかし、私たちは普段から自然界などから低周波音を受けている。(しかし、何の被害も無いではないか。それは聞こえないからだ。これが科学的で正確な知識だ。)正確な知識と冷静な判断で(特に風車群を見て)パニックに陥らないことが重要だ」とでもいうことになろう。
 
 だが、正確には、日常的に受けている低周波音で健康被害が生じないのは、単にその音のレベル(大きさ)だけではなく、暴露時間が短く、総量的にはきわめて少量であるからだ。だが、仮に少量であっても定期的に継続的に曝されると健康被害は生じる。これが短期暴露と長期暴露の相違である。
 これは放射能も同じで、短期暴露で大丈夫な基準値(原爆爆発時など)を長期暴露に当てはめていないか? 長期暴露の基準値は無い様である。( 「生涯100ミリシーベルト」の問題点 食品規制の根拠は「原爆」)

 放射線にしろ、低周波音にしろ、見えない、聞こえないと言うことで被害の有無が決まるのではない。それこそ、”ばい菌”などは全然みえないが、時には病気になったり死んだりする。問題は、その暴露時間に伴う総量に依るのであろうが、所謂専門家は科学的知見として意図的にそのことを脇に置いて「直ちに影響がない」と言う。その”直ちに”というのが、どのくらいの時間的経過を指すの不明である、そして”直ち”には影響は出ないかもしれないが、しばらく経ったら影響は出るのか。それには触れない。これは「ウソは言っていない。が本当のことを言っているのでもない」。
 
 それは決して”正確な知識”ではない。高量の短期暴露と低量の長期暴露を意図的に混同させるようにしているからに過ぎない
。もちろん、高量の長期暴露なら多くの人々が危険になる可能性は高いであろう。因に、低周波音の"専門家"は「”参照値”以下で低周波音被害はない」というが、それは”低量”と同意であろうが、それが長期暴露となれば話は全く別であるはず。実際の低周波音被害者の苦しみは、長期的、定期的な低周波音暴露により生じており、その被害現場は、"専門家"言うところの、”科学的で正確な知識”であるとする「参照値」未満の低周波音発生状況で有ることを明記しておきたい

 もちろん、放射線はチェルノブイリ事故の多くの犠牲者により、短期的暴露に関しては所謂科学的知見を得たであろうから、今言われている「直ちに健康に影響ない値」と言うのは真実であろう。しかし、長期的暴露or長期経過or子ども(個体が小さく大人より影響が大きくなる)への影響に関しては未だに”被害現場で人体実験”進行中なのであろう。被爆被害がある程度証明されているのは短期高濃度暴露の放射線被害である広島や長崎の原爆被害が元となっているようだ。こうしたことが徐々に明らかになってきている。(「放射線基準 原点にウソ」

 これまで延々と”大丈夫、問題無い!”と”逆狼少年”的に「安全・安心」を繰り返してきた原発はやはり狼だった事が解ってもなお、もう大丈夫と東電や政府が繰り返しても、流石に民衆もほとぼりの冷めていない今日この頃では、そうそう騙されはすまい。ひとまずは必要以上に疑って掛かることこそ「冷静な判断」というモノだ。

 科学的事実は、その時点では必ずしも”直ちにウソ”ではないのであろうが、それに携わる人間はウソをつく事が出来ると言うより自分の都合の良いようにそれぞれ解釈してしまう。これを曲解とか我田引水とか言うのだが、明らかに”ウソ”と解った時点で敢えて、「ウソを言っていました」とまでは言わずとも「間違っていました。ごめんなさい。」と素直に認めればそれは意図的なウソではなく、間違いであり許すこともでき様。しかし、それを素直に言わないのが役人と学者だ。



さて、ここからが本文となるが、このところ(08/11)これまでと違った新しい音源による低周波音で健康を害している人々が続出している。一つは'06ころから苦情を聞く様になったエコキュートの騒音によるもので、もう一つは私が知ったのは'08春になってからであるが、被害現場では'07から急激に言われ始めている風力発電の騒音によるものだ。

 この二つ、一つは一般家庭に設置されている給湯器+エアコン並の大きさの機器であり、もう一つは高さ100mにも及ぼうかという風車から発せられる騒音である。その規模、音量、設置状況など一見or一聴してまるで違い、全く関係ない別物の騒音の様だが、実はこの両者には3つの共通点がある。

 @いずれも騒音源が「エコで環境に優しい」と言う謳い文句で、国策による(国からの補助金がある)”時代に沿った機器”であること。

 Aいずれも特に静かな環境(or状況)で長時間にわたり継続的に低周波音を撒き散らすと言うこと。風車は風切り音として普通の騒音も撒き散らす。

 B
いずれもこれまでの低周波音被害(工場、鉄道、道路など)と言われていたモノとは異なり、ほとんど潜伏期(機器の稼働と健康被害発症の遅れ)などを経ず、特に風車においては、機器が稼働した直後から、音と振動と圧迫感を感知し、低周波音症候群的症状を呈すると言うことだ。最近ではエネファームも同様に潜伏期を経ないで被害が現れるような報告がある。 


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